top of page
HARUMI GRAND HOTEL レストラン改修
服を纏う
2年後に大規模な耐震改修工事を控えたホテルのレストラン部分の改修工事。そのため今回のリニューアルでは耐震改修工事までの繋ぎの2年間ということで、建築工事は発生させず、既存を利用した簡易的な工事で費用と工期を抑えたうえで「新たな顔をつくる」こと、そして2年後の耐震改修に向けた「空間スタディの場」となることをねらいとしました。このホテルは研修に特化した運営を行っており、改修を行うレストラン部分は日によって使い方も収容人数も異なり、食事をする場から会議や打合せ、時にはカフェや撮影を行うスタジオの様な使われ方など、様々なシーンを受け入れる場である。そこでまず空間を可変的に使えるように、ロビーとレストランを仕切っていた固定壁を取り除き、開放的で広いひと続きの空間とした。そこを1つのキャンバスと捉え、お施主さんが以前から使用されていた既製品の可動式パーテーションを活かし、オリジナルのテキスタイルを被せる事で、機能的でインパクトのある新しい顔を形成した。柱も共通のテキスタイルで覆い、中間スケールのシンボリックな存在にすることで、柱の圧迫感の軽減と空間全体の統一感をつくった。今回の、有機的に可変する空間づくりの試みが2年後の耐震改修に向けた空間スタディとして大きな役割を果たすと考えいる。
bottom of page