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AROMAS Duct

森の資源を余すことなく使うNo.2

-香りの道管による森の再構築-

1 株の苗木が木材として利用できる樹木になるまでには 50 年から 100 年の時間が必要となる。古来から林業家は山に植樹 を行い、多くの手間をかけることで森の循環をつくってきた。それゆえに 1 本の木を最大限活用し、森の資源を余すことなく 使うという想いがあり、製材後に残る外側の木(箸木皮:はしごわ)で割り箸が作られている。割り箸づくりはもともと、 江戸時代に吉野杉で作る酒樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで考案された。この割り箸製造工程では更に細かなカン ナ屑がでる。現状では産業廃棄物として処分されているが、細かな木屑となっても個性的な表情と素材感、吉野杉の良 い香りを発散する生命力を持つ。この細かい木屑の細胞を凝縮させ表皮を与えることで、一本の新たな丸太として樹木 の生命を再構築しようと試みた。

Date   :  2022.01

Design : D-noum

共同開発:森庄銘木産業株式会社

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